奄美群島からの集団就職

書誌事項

タイトル別名
  • Institutionalized Mass Labor Migration of Young Workers from Amami Islands: Institutionalization and Experiences of Labor Migration After the Return of Administrative Authority
  • 奄美群島からの集団就職 : 施政権返還後における就職移動の制度化と経験
  • アマミ グントウ カラ ノ シュウダン シュウショク : シセイケン ヘンカン ゴ ニ オケル シュウショク イドウ ノ セイドカ ト ケイケン
  • ――施政権返還後における就職移動の制度化と経験――
公開日
2025-05-28
DOI
  • 10.20630/chirikagaku.80.2_58
公開者
地理科学学会

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説明

<p>曖昧なイメージによって語られることが多い集団就職という労働力移動現象は,様々なアクターの動向や地政学的付置が重層することによって各地で多様な姿を示すことになる。また広域職業紹介や集団赴任といった労働行政の諸制度に注目すれば,集団就職がその地においていついかなる形で始まり,終了したかが明確になる。就職者個々人の経験についても未解明の部分は多い。本稿の目的は鹿児島県奄美群島からの集団就職を対象にそれらの諸点を解明することにあり,地方新聞の記事や就職者向けの冊子などを資料として用いた。奄美群島では1953年12月に米軍から日本政府へと施政権が返還され,同地の集団就職は1955年に開始された。県外への集団赴任には就職船が利用され,1974年までに全56陣が確認された。新規中卒者たちは遠隔地の就職先で様々な問題に直面したが,集団就職は他出の機会を提供するという積極的な側面も有した。1950年代には中小企業からの求人が多かったが,1960年代には大企業からの求人が増加し,相応に良好な生活を送る者も増えた。地元の主要産業である大島紬製造業の従事者も集団就職との比較の中で地元就職を選択した。本稿は特定の場所における集団就職の全体像を描き出す試みの1つとなる。</p>

収録刊行物

  • 地理科学

    地理科学 80 (2), 58-82, 2025-05-28

    地理科学学会

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