近位依存性ビオチン標識(BioID)法を応用した脳内のシナプスプロテオーム

  • 松林 潤平
    九州大学高等研究院脳機能分子システム分野/九州大学生体防御医学研究所
  • 髙野 哲也
    九州大学高等研究院脳機能分子システム分野/九州大学生体防御医学研究所 国立研究開発法人科学技術振興機構さきがけ

書誌事項

タイトル別名
  • Synaptic proteome in the brain applying the biotin ligase‐based proximity labeling (BioID)
公開日
2025
DOI
  • 10.11249/jsbpjjpp.36.2_80
公開者
日本生物学的精神医学会

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説明

脳内のシナプスは情報伝達の基盤であり,多様な高次脳機能の制御に不可欠な役割を担っている。複雑な脳機能の理解や精神・神経疾患の病態解明には,異なる脳領域に特異的なシナプスの構成タンパク質成分や分子メカニズムを同定することが重要である。しかし,従来の生化学的な解析手法では,生体脳から特定のシナプスを選択的に分離し,その詳細な分子情報を得ることは困難であった。このような背景のなか,近年,近位依存性ビオチン標識(BioID)法を応用した生体内BioID法が開発され,脳内の特定シナプスや細胞接着部位のプロテオームを高い空間解像度で網羅的に解析することが可能となっている。本稿では,進展を続けるBioID法による脳内のシナプスプロテオーム研究の最新成果を概説し,筆者らが新たに開発した生体内BioID技術を用いたアストロサイト‐神経細胞シナプス間の新規分子メカニズムの解明についても紹介する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390586136190998784
  • DOI
    10.11249/jsbpjjpp.36.2_80
  • ISSN
    21866465
    21866619
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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