アレルギー性鼻炎の病態解明と新規治療法の開発

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  • 北村 嘉章
    徳島大学大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Elucidation of the pathophysiology of allergic rhinitis and development of novel therapeutic strategies
公開日
2025-06-27
資源種別
journal article
DOI
  • 10.57444/shikokuactamedica.81.1.2_25
公開者
徳島医学会

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説明

<p> アレルギー性鼻炎は,くしゃみ,水様性鼻漏,鼻閉を3主徴としたⅠ型アレルギー疾患であり,通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎に分けられる。アレルギー性鼻炎の有病率は,1998年に29.8%であったが,2008年に39.4%,2019年には49.2%と増加し,今や国民の約2人に1人が罹患している国民病となっている1)。1964年に初めて報告されたスギ花粉症の有病率は1998年には16.2%であったが,2008年に26.5%,2019年には38.8%と顕著に増加している。10代は約半数が発症しており,5-9歳の有病率も30.1%まで急増し,発症は低年齢化している。またスギ花粉以外の花粉症も1998年は10.9%であったが,2008年に15.4%,2019年には25.1%と増加している。そこで日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では花粉症重症化ゼロ作戦と称して2030年までに重症化ゼロを目指したキャンペーンを開始した。また,政府も花粉症に関する関係閣僚会議を開いて発生源対策,飛散対策,発症・曝露対策の花粉症対策3本柱を打ち出した。一方,主にダニ抗原による通年性アレルギー性鼻炎の有病率は1998年に18.7%,2008年には23.4%と増加したが,2019年は24.5%と横ばいになっている。  本稿ではアレルギー性鼻炎の病態の解明,特にアレルギー性鼻炎の発症におけるヒスタミンによる鼻粘膜ヒスタミンH1受容体(H1受容体)発現亢進の分子機構と花粉症の初期療法のメカニズムについて,またわれわれが開発している新規治療法であるナローバンドUVBを発光するLEDを用いた光治療装置について概説する。</p>

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