Tyrosine-rich crystalloidsを伴う多形腺腫の1例

  • 田崎 貴嗣
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 病理学分野
  • 野口 紘嗣
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 病理学分野
  • 村上 未樹
    鹿児島大学病院 病理部・病理診断科
  • 北薗 育美
    鹿児島大学病院 病理部・病理診断科
  • 東 美智代
    鹿児島大学病院 病理部・病理診断科
  • 谷本 昭英
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 病理学分野 鹿児島大学病院 病理部・病理診断科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of pleomorphic adenoma with tyrosine rich crystalloids

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説明

<p>要旨:多形腺腫は最も頻度が高い唾液腺腫瘍であり,稀にTyrosine-rich crystalloids(TRC)を伴うことがある。症例は70代の女性で,右耳下腺に生じた最大径65 mmの腫瘤を認めた。組織学的には豊富な粘液状間質と筋上皮細胞を主体とした腫瘍胞巣からなる多形腺腫であり,その中に花弁様の形態を呈するTRCを多数認め,Giemsa染色でより明瞭に染色された。TRCは多形腺腫で最も出現頻度が高いものの,悪性腫瘍を含むその他の腫瘍や非腫瘍性の組織でも出現することが知られており,多形腺腫と診断する根拠にしてはならない。</p>

収録刊行物

  • 診断病理

    診断病理 42 (3), 200-203, 2025

    一般社団法人 日本病理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390586499659854080
  • DOI
    10.69281/jspjjdp.2025_01_0003
  • ISSN
    27598128
    13456431
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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