野球選手の肘頭疲労骨折に対する手術方法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Operative procedure of olecranon stress fracture in baseball players
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説明
野球選手に起こる投球肘障害の一つである肘頭疲労骨折は治療に難渋することが少なくない。保存的治療で修復がみられない症例では観血的治療を選択することがある.特に骨折部に骨硬化を伴った症例は難治性である.われわれは2016年までは全例で内固定術を行ってきたが,再発例を経験したため,2017年からは 症例に応じて自家骨移植を併用した骨質改善のための病巣掻爬術を選択している.観血的治療を行った野球選手12例を対象とした.12例中11例(91.6%)でスポーツ復帰が可能であり,骨癒合が得られたのは12例中10例(83.3%)であった.復帰不能例は初回手術でスクリューによる内固定術を施行したが,再骨折を認めた.その後,自家骨移植を併用した骨質改善のための病巣掻爬術を行い復帰した.野球選手の肘頭疲労骨折に対する観血的治療には,症例に応じて術式の選択の必要性があると考えられた.
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 27 (2), 266-270, 2020
日本肘関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390850313415748096
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- NII論文ID
- 130007999278
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可