主題検索と OPAC:司書課程の学生への目録利用調査から

書誌事項

タイトル別名
  • “A Study for Improving Subject Access to OPAC: a Catalog use Survey Comparing an OPAC and a Card Catalog at a Private Univesity Library”
  • 主題検索とOPAC--司書課程の学生への目録利用調査から〔含 資料〕
  • シュダイ ケンサク ト OPAC シショ カテイ ノ ガクセイ エ ノ モクロ

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説明

本稿は,一般学生より少しは目録利用に通じた司書課程の学生を対象とする利用調査を通して,カード目録と OPACにおける目録利用の動向を,主題検索を中心に検討・考祭したものである。<br> ・調査方法<br>  筆者の出講する大学で,資料組織法の授業中に,設問 11項目からなるアンケート調査を行い,受講学生の目録利用状況を調査する。電算化前後のカード目録期と OPAC期,それぞれ 3年間を対象としている。<br> ・調査結果の概要<br>  司書課程の学生においても,主題検索の場合,分類記号からの検索は,OPACではカード目録以上に行われない結果となったが(10%→ 2%),直接書架にアプローチする利用者も大幅に減少した(35%→19%)。OPAC導入により,主題目録検索を行う利用者が目録に戻ってきたのであるが,その検索方法は分類記号ではなく,資料のもつ主題を適切に表現するとはいえないキーワード検索であることが明確となった。この点について,分類記号についての知識を尋ねた結果は,分類記号の意味する内容を大体でも理解しているものは少なく,さらに,求める主題を分類記号に置き換えることのできるものは 1割にも満たない。この傾向は,一般学生ではさらに増幅されることが予想される。既存の図書館パッケージソフトを用いた OPACには,とりわけ主題検索システムの改善が必要とされる。

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