<論説>宋代における両税の折納について

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タイトル別名
  • <Article>Che-na 折納 of Liang-shui 両税 in Sung 宋 Period
  • 宋代における両税の折納について
  • ソウダイ ニ オケル リョウ ゼイ ノ セツノウ ニ ツイテ

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説明

唐代両税法と較べて現物納付の傾向が強い宋代両税法の科徴方法が、どのような過程を経て成立したのか、不明な点が多い。本稿では、まず唐代両税法における折納の中心課題が「両税銭」の絹帛による折納であった事実から出発し、唐末・五代を経て宋初に至るまでの時期における両税科徴方法の変容の過程を跡づける。さらに、折納制を媒介にして、宋初咸平三年(一〇〇〇) 以降、江南諸路において「税銭」額を基準とする絹帛の夏税正税化が図られたことにより、五代以来の南北の地域差がひとまず解消され、宋代両税の科徴方法が整備されたことを確認する。次いで宋代両税における折納の原則と諸形態及び折納価格の決定方法などの分析を行い、併せて銭納の位置づけについて検討を加える。

収録刊行物

  • 史林

    史林 64 (5), 654-685, 1981-09-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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