昆虫の変異体から読み解くオモクローム色素による着色機構とその応用
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- 二橋 美瑞子
- 茨城大学大学院理工学研究科理学野
書誌事項
- タイトル別名
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- コンチュウ ノ ヘンイタイ カラ ヨミ トク オモクローム シキソ ニ ヨル チャクショク キコウ ト ソノ オウヨウ
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説明
<p> 1.はじめに</p><p> オモクローム色素は,昆虫に普遍的に存在する赤色〜紫色系の色素である。オモクローム色素の研究は,キイロショウジョウバエDrosophila melanogasterの複眼色が白くなるwhite変異体やカイコBombyx moriの卵色変異体など(Morgan 1910; Toyama 1913),100年以上前に歴史をさかのぼることができる。1980年代以降に研究は一旦停滞したものの,近年はショウジョウバエ以外の昆虫におけるオモクローム色素の知見が更新されつつある(Figon and Casas 2019)。本稿では,オモクローム色素の合成とオモクローム色素顆粒「オモクロマソーム(om-mochromasome)」について最近の知見も含めて概説し,オモクローム合成遺伝子を応用した肉眼で判別可能なマーカーについても紹介する。</p>
収録刊行物
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- 蚕糸・昆虫バイオテック
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蚕糸・昆虫バイオテック 91 (2), 2_105-2_113, 2022
社団法人 日本蚕糸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860609168992128
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- NII書誌ID
- AA12145323
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- ISSN
- 18847943
- 18810551
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- NDL書誌ID
- 032349658
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可