地域における化学物質管理の要としての保険薬局薬剤師

書誌事項

タイトル別名
  • The insurance pharmacy pharmacist as a key component of chemical management in the community

説明

<p> 事業所における化学物質の管理が自律的に行われ、実効性のあるものとするため総合的に規制の見直しが行われている。危険性・有害性が既知の化学物質において、現場に即したリスクアセスメントを実施しリスクの低減・対策を行う必要がある。化学物質管理は、業種や業態規模などによって異なることが予想される。地方においては中小企業の割合が大きく、マンパワー不足による不実施や経験不足による不十分な対策などにより健康障害の発生に繋がりかねないと危惧されている。</p><p> 我々薬剤師は大学で体系的に化学を学習し、臨床の現場では化学物質である医薬品を通じて体内動態を評価し服薬指導を行っている。産業の現場でGHSを理解し、SDSを読み解き、化学物質による危険性のみならず、急性毒性や慢性毒性をリスクアセスメントできる薬剤師が地方の産業保健を支える「(嘱託)産業薬剤師」として新しい職種になるのではないかと考えている。地域にある保険薬局は、直接労働者個人と接することができ、相談する場として活用することができる。地方都市においては、住居地と職場の距離が近く、1つの自治体内で完結する保健サービスの提供を考慮することができる。薬剤師会試験センターが食品や環境物質の測定にすでに関わっており、管理対象物質が広がる今回の法改正において、その求められる役割もまた高まる可能性がある。いずれにしても、薬剤師にとっては、これまで関りの少なかった産業保健の領域であるため、法改正を機に周知活動や研修会を実施し、知識を深めていかなければならない。すでに鹿児島では2019年から化学物質管理を含め、産業保健を学ぶ研修会を実施している。衛生工学衛生管理者や作業環境測定士の資格を取得する薬剤師も増加し、活動が徐々に浸透しつつある。本発表で鹿児島での取り組みを知っていただき、(嘱託)産業薬剤師の可能性についての話題提供としたい。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390864269760965120
  • DOI
    10.14869/toxpt.51.1.0_s12-4
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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