セルロース分子間に形成される水素結合ネットワークの安定性
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- 巽 大輔
- 九州大学大学院農学研究院環境農学部門サスティナブル資源科学講座高分子材料学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Stability of Hydrogen Bond Networks between Cellulose Molecules
- 公開日
- 2025-02
- 資源種別
- departmental bulletin paper
- DOI
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- 10.15017/7340488
- 公開者
- 九州大学大学院農学研究院
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説明
セルロースのヒドロキシ基間に水素結合が形成されることで,系のエネルギーはプロトン移動の振幅だけ小さく,安定になる.また,そのエネルギーをAとすると,水素結合が対称なO2 − O6 分子内水素結合の場合は,プロトンは振動数2A/ħで振動する.O3 − O5分子内水素結合のように結合が非対称の場合は,エネルギーはAよりも小さくなる.O6 − O3 分子間水素結合を考える場合は,先の2 つの分子内水素結合も同時に考慮する必要がある.そのように水素結合が3 つ連なった場合,結合状態のエネルギーは単独の場合のそれよりも小さい状態および大きい状態が存在するが,全系のエネルギーは単独の場合のそれよりも小さくなる.水素結合が二体相互作用,三体相互作用…であるとすると,系の強度は結合に与るヒドロキシ基数の2乗,3 乗…のようなべき級数展開であらわされるはずであるが,経験的にはおおむねヒドロキシ基数に相関があることからも水素結合を交換力として考えることが妥当である.
収録刊行物
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- 九州大学大学院農学研究院学芸雑誌
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九州大学大学院農学研究院学芸雑誌 80 (1), 1-5, 2025-02
九州大学大学院農学研究院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390866415333536768
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- NII書誌ID
- AA11577672
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- DOI
- 10.15017/7340488
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- HANDLE
- 2324/7340488
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- ISSN
- 13470159
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- KAKEN
