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- 小宗 徳孝
- 九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Safe and accurate temporal bone surgery
- アンゼン デ セイカク ナ ソクトウコツ ゲカ シュジュツ ノ カクリツ ニ ムケテ
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説明
<p>耳科医が専門とする側頭骨は,人体で最も複雑な構造を持つ領域の一つである.この複雑な側頭骨を治療対象とし,最良の医療を提供するためには以下の三点が重要と考えている.(1)複雑かつ繊細な手術を遂行するための微小外科解剖から得られる知見,(2)手術の安全性を高める先端医療工学の知見,(3)腫瘍の悪性度や予後を評価し,適切な治療戦略を決定するための分子生物学および臨床統計学の知見.これらの要素は,どれ一つとして欠くことができない.</p><p>これまで,正確で安全な側頭骨外科手術の確立を目指し,微小外科解剖研究を基軸に分子生物学的アプローチを取り入れた多角的研究を行ってきた.側頭骨を安全かつ正確に扱うことは耳科医の使命であり,最大の強みの一つである.しかし,近年の耳科手術症例の減少や働き方改革により,実地訓練(on-the-job training)の機会は減少している.一方で,仮想現実(VR: virtual reality)や人工知能(AI: artificial intelligence)の導入に伴い,非実地訓練(off-the-job training)の機会は増加傾向にあり,三次元的に微小外科解剖を理解する機会が得やすい時代となっている.こうした時代背景を踏まえ,築いてきた臨床および研究基盤をさらに発展させ,正確で安全な側頭骨外科手術の確立に尽力していきたいと考えている.</p>
収録刊行物
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- Otology Japan
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Otology Japan 35 (1), 15-20, 2025
一般社団法人 日本耳科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390868848084618752
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- NII書誌ID
- AN10358085
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- ISSN
- 18841457
- 09172025
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- NDL書誌ID
- 034034144
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可