視覚的な空間位置情報のメモリの経時的劣化について

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タイトル別名
  • Deterioration of accuracy of memory-guided saccades in relation to length of memory period

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抄録

我々は日常視覚的に記憶した位置に再び視線を向けたり、リーチングを行ったりする事が出来る。これは対象物の位置情報が脳内に表現され記憶されているためである。視覚を通した運動を行う際、視覚的な空間位置情報はまず、視覚系のメモリに蓄えられると考えられる。このメモリの経時的劣化の特性を調べるために、1度見て覚えた場所に様々な遅延時間(0.5〜60sec)後再びサッカードするタスクを行った。視覚目標位置を記憶する手段としては、目標を一定時間注視する方法と、眼は動かさず周辺視して記憶する方法の2つを用い、比較を行った。注視精度と注視点のバラ付きの両方に劣化が現れた被験者と注視精度は正確であるが、注視点のバラ付きに劣化が現れた被験者が存在した。注視位置の精度と再現性(SD)は独立な時間経過で劣化する可能性が考えられる。

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参考文献 (6)*注記

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詳細情報

  • CRID
    1571135652408461568
  • NII論文ID
    110003286734
  • NII書誌ID
    AN1001320X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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