加速度センサによるジェスチャの早期認識手法の提案とその応用

この論文をさがす

抄録

端末に搭載された加速度センサから得られる値を用いて端末の動きを検出することで従来のインタフェースでは困難であった入力が実現できる.一般的に加速度センサを用いたジェスチャ認識では,ジェスチャ終了後に認識処理を開始するため,ジェスチャ入力を行なってからフィードバックの出力までに遅延が生じ,インタフェースの操作性の低下につながる.本研究では,加速度センサを用いたジェスチャ認識において,途中までのジェスチャ入力データと教師データとの距離を逐次的に計算する早期認識アルゴリズムとその応用について述べる.提案手法では各教師データとの距離計算において,認識結果の候補が拮抗している場合には,認識結果を出力せずに次サンプルの入力を待ち,確度の高い唯一の候補が決定した時点で認識結果を出力する.提案手法を現場で用いた例として,参加型演劇における参加者の動き取得に早期認識を用いた事例を示し,早期認識の有用性を考察する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261552787445632
  • NII論文ID
    110009767727
  • NII書誌ID
    AA11851388
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ