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パスカルの『パンセ』草稿第209ページ,217ページにみられるテクストの加筆・訂正について : 断章「気晴らし」の生成研究(2) : 第2稿,「倦怠」の発見

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  • The second stage of the fragment “Divertissement” of Pascal’s Pensées.

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パスカルの『パンセ』に収められている断章「気晴らし」の草稿上に,筆者は三重のテクストの層が存在することを発見し,拙論「パスカルの『パンセ』草稿第209ページ,210ページにみられるテクストの加筆・訂正について」において,その第一の層である初稿の存在を論証した。本稿ではその第二の層,すなわち第2稿について,明らかにしたい。第二の層は第一の層である初稿の結論部分をすべて放棄して,これを書き換え,人間の悲惨,気晴らしそして倦怠に関するあたらしい思索を生み出す。これは個人的な文章であった初稿をパスカルが生前企画中の「キリスト教護教論」のための文章へ進化させる試みでもあった。第三層である一番上の層では,彼はさらに加筆し,断章「気晴らし」の断章をあたらしい順序でまとめ上げようとする。 本稿は,第二層に特化して,断章「気晴らし」の草稿,第209,217ページを詳細に検討し,この段階で付け加えられたすべてのテクストを洗い出し,断章「気晴らし」の生成の秘密の解明の第1歩にしようとするものである。

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