[Updated on Oct. 4] Integration of CiNii Articles into CiNii Research from April 1, 2022

オリンピック・パラリンピック教育を検証する

Bibliographic Information

Other Title
  • The Verification of Olympics and Paralympic-Games Education

Abstract

type:Article

2020年夏期開催予定の東京オリンピック・パラリンピック大会(「東京2020大会」)はコロナ禍のために1年の延期となった。東京の教育現場にオリパラ教育実施が下ろされ、「読本」の小・中・高校版が作られ、年間35時間のオリパラ教育が義務づけられた。都教委は実施指針を出し、「4×4の取組」や5の資質教育などを現場に指示した。このオリパラ教育を通して日本人としての自覚を持った人間の育成などが目標づけられたが、その実態は道徳教育に近い。オリンピック憲章では、個人の競争であって国家間の競争であってはならない旨が記されているが、現実に実施されているオリパラ教育はこれとは異なる日本人意識の注入教育でしかない。また、オリンピック憲章では、同時に文化プログラムの実施が示されているが、平和・人権等の多様な文化の紹介ではなく、日本の観光資源の発掘とその売り込みになっている。オリパラ教育は政治による児童生徒の引き回しにすぎない。教育は政治の介入ではなく教育自身の要請によって実施されなければならないのである。

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