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ルソー『エミール』(1762)読解のための序説 ―人食い人種と幼稚園をつなぐもの―

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  • Introduction for Reading of Rousseau's "Emile" (1762) ―What Connects Cannibalism and Kindergarten―

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type:Article

ルソーの幼児教育思想の主旨とされる「人は子どもというものを知らない」ではじまる『エミール』のなかの有名な一文の続きは,原語の字義に即して和訳すれば「かれらは子どものうちに人間をもとめ,人間になるまえに子どもがどういうものであるかを考えない」となる。つまり,ルソーは,「子ども」を「人間」になる前の存在とし,「子ども」の反対概念を「大人」ではなく「人間」にしていたのだ。ルソーによって「発見」されたという「子ども」とは,「子ども」と「自然」を一つのものとしてとらえ,それを「人間」や「文明」と対比させることによって導き出された概念である。ルソーは「すべての現存の諸民族のなかで今日まで自然状態をもっともよく保存している民族であるカライブ人」という。ルソーの「子どもの発見」を考察するためには,ルソーが生きた18世紀中頃のフランスに至る「人食い人種・カライブ(カニバル)」をめぐる認識の経緯をたどる必要がある。

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