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森 鷗外-人と文学のふるさと-(十二)

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歴史小説『護持院原の敵討』は、仇敵亀蔵を求めて九郎右衛門・宇平・文吉の困窮と病疴と羈旅の〈米倉の中の米粒一つを捜すやうな〉苦艱の踪跡が淡々と述べられている。その範囲も関東・信越と西日本・四国・九州の広域に亘っている。四国の踪跡は作品の前半部、江戸を旅立ってから五個月目のこととして、次のように記されている。――備前国に入り、岡山を経て、下山から六月十六日の夜舟に乗って、いよゝ四国へ渡った。(中略)十六日の朝舟は讃岐国丸亀に着いた。文吉に松尾を尋ねさせて置いて、二人は象頭山へ祈願に登った。すると参籠人が丸亀で一癖ありげな、他所者の若い僧を見たと云ふ話をした。宇平はもう敵を見附けたやうな気になって、亥の刻に山を下った。

identifier:http://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/handle/10291/14883

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