【10/4更新】2022年4月1日からのCiNii ArticlesのCiNii Researchへの統合について

桑園の凍霜害防除におけるかんがい施設の自動制御に関する研究

この論文をさがす

抄録

桑園かんがい施設の多目的利用における自動操作技術の開発に関する研究の一環として,かんがい用のスプリンクラー散水施設による散水氷結防霜法とその自動化について検討した.1.かんがい用散水施設による防霜の可能性および問題点を知るために,かんがい用の既設のスプリンクラー散水施設を用いて5月の晩霜時に防霜試験を行った.その結果,かんがい用散水施設による防霜は可能であるが,防霜効果から判断すると最低気温-1.5℃の晩霜では防霜に2mm/hr以上の散水深が必要であり,-2.5℃の晩霜では4mm/hrでも被害を生じ,散水面積に重点をおいて設計されたスプリンクラーの配置間隔の広い施設では散水深および散水分布に問題があることがわかった.2.防霜のさいの散水開始および停止を適切に自動制御するために晩霜時の桑園の気温を基準に散水開始および停止を行う自動制御機を試作し,性能を調査した.試作制御機は白金測温抵抗体を気温感知部とし,3位置温度調節計によって電磁弁の開閉を自動制御する機構で,繰返し行った性能調査では散水開始の誤差は0.1℃以下,停止については0.3℃以下で実用に十分耐え得るものと判断された.3.試作の制御機によって防霜のさいの散水開始を自動制御する場合の適切な温度設定を明らかにするために,桑園の晩霜時における気温および桑葉温を調査した.その結果,気温および葉温は6aの小面積においても測定位置によってかなりの変動があり,制御機の温度設定には気温感知部の配置による気温および葉温の変動を考慮しなければならないが,その変動は推定式によってほぼ推定出来ることがわかった.4.試作制御機による防霜のさいの適切な散水停止を行うための温度設定を知る目的で散水氷結させた桑の融解試験を行い,桑は葉温が0℃以下にならねば被害を生ずることはないので,制御機の温度設定は葉温を0℃以下に下げぬよう行えれば良く,桑園内の位置による気温および葉温変動を考慮すれば6~8℃が適当と推測された.5.防霜とかんがい兼用に適する散水装置を開発するため,小型四輪メラクターによって管理する10a程度の稚蚕用桑園向きの移動が容易な小型樹上配管散水装置を試作し,ヘッドの種類および配置などの散水むらの是正,断水警報機および散水開始停止自動制御機の取付けなどの改良を行った.

identifier:164463

identifier:ZZ20008669

収録刊行物

被引用文献 (0)*注記

もっと見る

参考文献 (0)*注記

もっと見る

関連論文

もっと見る

関連研究データ

もっと見る

関連図書・雑誌

もっと見る

関連博士論文

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

関連その他成果物

もっと見る

詳細情報

ページトップへ