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森林の水源涵養機能に関する論争史(1)

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抄録

ダムが非難される反面で、森林は水源涵養機能の面が高く評価され、「ミドリのダム」との賛辞を受けている。そして、「ミドリのダム」があればダムはもう不要で、ダムに代わる治水や利水の対策として、もっと森林を育てようとの提言も聞かれる。本来、貯水池やダムは森林流域から流出した河水流を貯留するために作られたもので、森林流域機能の補完物として建設されたものといえる。このように考えると、森林とダム等との間には本質的な違いと機能分担がある。その後、ダムの数及び規模は社会要請に応じてしだいに増大し、今では河水調節の主役の座を占めるようになった。一方、森林の水源涵養機能という言葉は心情的に理解され、万能的に解釈されてきた傾向がある。森林流域はそれなりのすぐれた水源機能と特性をもっているが、限界もあるはずである。それらのことを十分に理解し、森林を活用すべきである。その反省に立ち、この3百余年間に起きた森林の水源涵養機能関する論争を整理し、それぞれの争点と結末とを紹介する。そして、各争点を小流域試験等の研究成果に基づいて検証した。

identifier:661511

identifier:ZZ00015507

収録刊行物

  • 水利科学

    水利科学 268 54-88, 2002-12

    水利科学研究所

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