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肉用牛繁殖農場で集団発生した牛呼吸器病症候群(BRDC)

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抄録

type:論文

2012年11月下旬,肉用牛繁殖農場において2~6カ月齢の子牛数頭が発熱,発咳等の症状を呈した。加療を続けるも抗生物質治療に対する反応が悪く,呼吸器症状は農場内に蔓延した。2013年1月10日の立入時には子牛,繁殖牛合わせて約30頭に発咳,鼻汁漏出を認め,うち2頭は後日死亡した。病理学的検査では死亡牛2頭ともに化膿性細気管支肺炎を認めた。ウイルス学的検査では発症牛の鼻腔スワブから牛RSウイルス(BRSV),牛パラインフルエンザウイルス3型(BPIV-3)及び牛コロナウイルス,死亡牛の肺からBRSV遺伝子が検出された。ペア血清を用いた抗体価測定では,BRSV及びBPIV-3において中和抗体価の有意な上昇が一部で確認された。細菌学的検査では鼻腔スワブからPasteurella multocida,Mycoplasma bovis等が,死亡牛の肺からはArcanobacterium pyogenes,Enterobacter aerogenesおよびM. bovisが分離され,M. dispar及びM. bovirhinis遺伝子が検出された。これらの検査結果と臨床症状から,本症例は牛呼吸器病症候群(BRDC)と診断された。分離されたM. bovis 9株の薬剤感受性試験では,タイロシン,オキシテトラサイクリン,チアムリンにおいて,標準株と比較して最小発育阻止濃度が高かった。また,これら9株はパルスフィールドゲル電気泳動の結果から同一由来株であると推察された。発生以後,石灰乳を用いた牛舎消毒を実施する等,再発防止に向けて衛生管理の徹底が図られ,その後のBRDCの集団発生は認めていない。

identifier:872929

identifier:ZZ00017300

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