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〈研究ノート〉ペルー山岳地帯における酪農の展開 : コルカ渓谷・アチョマ村を事例として

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抄録

本研究では,ペルー南部の山岳地帯コルカ渓谷に位置するアチョマ村を事例とし,農家を取り巻く社会・経済状況の変化とその都市の影響に着目することで,ペルー・アンデスの酪農がどのように展開して現在に至るのかを明らかにする。アチョマ村は1970年代以降の道路整備と都市の発展により,都市への食料供給地となった。1990年代後半には,農作物の価格が下落したことにより,耕種農業から酪農へと主な収入源を変化させる農家が出現した。2000年代後半のペルー経済成長に伴う国内乳製品需要拡大は,アチョマ村への乳業会社の参入を招き,収入安定や労力削減などのメリットを酪農家にもたらした。しかし,その後の飼料価格高騰により小規模な土地のみを所有する多くの農家にとってアチョマ村で酪農によって生計を維持していくのは困難となり,現在でも都市へ雇用機会を求めて移住する人々は後を絶たない。以上のような農家をとりまく社会・経済状況の変化への対応は,各農家が持つ土地や労働力の多寡により異なる。

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