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牛臓器中のカドミウム及び鉛濃度

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抄録

1)我が国西南地域の3地方から集めた32頭の牛の腎臓,肝臓,筋肉,被毛及びその他いくつかの臓器のカドミウム(Cd)及び鉛(Pb)濃度を調査した。H地方の去勢牛15頭(平均1才11ヵ月令)の腎臓と肝臓では,Cdが0.98及び0.14ppm,Pbが0.93及び0.72ppm,S地方の雌牛13頭(平均5才8ヵ月令)の腎臓と肝臓では,Cdが5.19及び0.67ppm,Pbが0.95及び1.29ppmであり,K地方の雌牛4頭(平均9才2ヵ月令)の腎臓と肝臓では,Cdが10.08及び1.30ppm,Pbが1.0及び0.9ppmであった。全調査牛の腎臓と肝臓のCd濃度の間には,統計的に有意な相関が認められた(r=0.78**)。また,両臓器のCd濃度には年令とともに増加する傾向がうかがわれたが,統計的に有意な相関は認められなかった(P>0.05)。H及びS地方の牛の被毛のCdは0.009及び0.028ppmであり,Pbは0.30及び0.59ppmであった。H及びK地方の牛の筋肉では,Cdが0.012及び0.01ppm,Pbが0.78及び0.5ppmであった。K地方の牛から採取した18種の臓器の中で,筋肉はCd及びPb濃度の最も低い臓器のひとつであった。2)(1)ホルスタイン種牛2頭に毎日1.2gのCd(飼料中87ppm)を1ヵ月間続けて投与し,その後と殺し,各臓器のCd濃度を調査した。糞中に摂取したCdのおおよそ95%が排泄されるのがわかり,さらに糞中のCd濃度から毎日の摂取Cd量は推定できると思われた。投与したCdは腎臓(44.4,87.0ppm)及び肝臓(12.4,15.0ppm)に高濃度に蓄積したが,大腿骨(0.002,0.007ppm)及び筋肉(0.054,0.030ppm)にもわずかに移行蓄積する傾向がうかがわれた。一般飼料の給与時における牛乳中のCd濃度(0.002ppm)はひじょうに低く,検出限界に近い値であり,また,Cd投与時においても,牛乳中のCd濃度が増加することはほとんど認められなかった。(2)ホルスタイン種牛2頭に飼料に混合した酢酸鉛(飼料中93ppm Pb)を26日間投与し,その後と殺し,各臓器のPb濃度を調査した。投与したPbは,ほとんど糞中に排泄されることがわかった。一方,消化管から吸収されたPbは,主に腎臓(4.4,20.1ppm),肝臓(2.3,9.1ppm),膵臓(1.22,6.09ppm)及びその他いくつかの臓器に蓄積し,筋肉(0.27,0.26ppm)への蓄積はほとんど認められなかった。牛乳中のPb濃度は,一般飼料の給与時,0.03ppm及びPb投与時,0.40ppmであり,Pb投与により牛乳中へPbが移行することは認められた。しかし,93ppm Pbという高濃度の飼料給与時においても牛乳中のPb濃度は,一般に我々が摂取している食品中のPb濃度の範囲内にあった。

identifier:251040

identifier:ZZ00014137

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