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日本におけるイネのバイオエタノール化

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抄録

地球温暖化の原因と考えられているCO2の排出量を削減するとともに、化石エネルギーへの過度の依存から脱却するために、近年、石油代替エネルギーのひとつとして、植物に由来するバイオ燃料が注目を集めている。バイオ燃料にはいくつかの種類があるが、とくに輸送用燃料としてガソリンに混合したり、ガソリンの代替となるバイオエタノールの生産と利用が国内外で推進されている。世界におけるバイオエタノールの総生産量は、2000年まではほとんど変化していないが、2000年の約3000万kLから2007年の約6300万kLへと、ここ数年で倍増した。しかし、バイオエタノールの生産が急増するとともに、主要な原料であるトウモロコシの国際価格が上昇し、またその影響で大豆や小麦も値上がりしたため、食料とエネルギーとの競合が問題となっている。バイオ燃料の生産拡大は、確かに穀物価格の異常な高騰の引き金の一つではあるが、原因はそれだけでなく、投機マネーの流入や穀物の輸出規制の影響が非常に大きいと考えられ、冷静な分析が必要である。そこで、エネルギーと食料との競合を避けるため、食用ではないセルロース系原料作物を利用してバイオエタノールを生産する方向へ世界中が動き始めており、そのための技術開発が急速に進められている。また、たとえばブラジルでは、バイオエタノール原料用のサトウキビの栽培を増やすために既存の農地が使われ、そこで栽培していた食用作物用の農地を確保するために熱帯雨林を伐採している(森林を伐採して作った農地にサトウキビを栽培しているわけではない)。このような森林伐採がCO2の放出することにつながり、却って環境に負荷をかけているのではないかという指摘がある。CO2の放出を増やさないためには、森林を伐採して農地を造成してはいけないが、かといって既存農地を利用したのでは、そこで栽培できる食用作物との競合を避けることにはならない。

identifier:772817

identifier:ZZ00014870

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