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三河湾の干潟からえた海産珪藻の1新種

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抄録

三河湾の浅所の砂を培養液中に入れておくと,帯状群体をつくる1種がよく発育してくる。この珪藻は,Campylosira cymbelliformisかと思われたが,HASLEら(1983)によれば,C. cymbelliformisは間結刺で結合しているので,本種とは異なっている。本種は蓋殻上にLeyanella arenariaのそれに似た網状構造の縁辺隆起をもつが,L. arenariaは左右対称形の蓋殻であるのに,本種は三日月形の蓋殻をもっている。検討の結果,それをキマトシーラ科の中の1新属新種として,ここに記述した。Pseudoleyanella gen. nov. 細胞の側面は通常まっすぐな4角形で,リボン状の群体をつくる。両蓋殻の構造は相同である。蓋殻は,中軸線に対して非対称で三日月形であり,各極に1個の小眼域(ocellulus)をもつ。殻頂面の小室の配列は不規則で,中央透明域の形状も不安である。Pseudoleyanella lunata sp. nov. 細胞の側面観は長4角形で,両極近くで僅かにくびれ,両極は少し隆起している。細胞の高さは,蓋殻長の0.12~0.60。細胞は蓋殻縁にある縁辺隆起で結合して,リボン状の群体をつくる。蓋殻は,大型の細胞では細い三日月形で,小型の細胞ではやや幅広く曲月形である。蓋殻の長さ6~55μm幅2.2~3.5μm。小室は孔状で,網状の輪形篩膜をもっている。殻頂面の小室列は頂軸の方向に線上で,10μmに12~16個あり,小室の欠落によって蓋殻中央に不定形の中心透明域を作っているものもある。殻套部には小室列が1列ある。両極には小眼域(ocelluius)があり,これらは,殻の外側からみて時計廻り方向に中軸からずれている。縁辺隆起は両側の殻頂縁に沿って伸び,その基部は縁辺小室間助につながっている。縁辺隆起の幅は約0.5μmで,X字線の網状構造で,網目は切頂方向1μmに約4個ある。本種は,その形態の特徴からみてキマトシーラ科に入るが,両蓋殻に相違点がみられないので,エクスチュボケルルス亜科に新属新種として配置するのが適当と考えられる。

identifier:824091

identifier:ZZ00020893

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