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中世漢文作品における幼学書『仲文章』の利用について : 『鎌倉遺文』を対象とした調査と考察

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抄録

十一世紀に成立したと推定される幼学書『仲文章』は、教訓書ではあるが、文飾を凝らした対句構成の文体を有し、作文のテキストとしても利用されることを念頭に置いて作成されたと考えられる。しかし、後代の文献に『仲文章』の章句自体が直接引用されることはあっても、その章句が実際の漢文の作成に利用されたかどうかについては、これまで調査・考察がなされてこなかった。今般、平安後期に作られた『箕面寺縁起』に、『仲文章』の章句を利用した対句表現が存在することを知り、『仲文章』がどの程度実際の作文に利用されているのか、その状況を改めて調べてみる必要があることを痛感した。そこで本稿では、その手始めとして『鎌倉遺文』を対象として調査を行い、その中から『仲文章』を利用したと見られる章句・表現が用いられた作品を見つけ出し、これらの作品における『仲文章』利用の実態やその特徴について考察した。本稿をもって平安・鎌倉期における作文テキストとしての『仲文章』の利用実態を究明する第一歩としたい。

identifier:KG002500008811

収録刊行物

  • 京都語文

    京都語文 25 118-131, 2017-11-25

    佛教大学国語国文学会

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