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北海道西岸海域の内部波の挙動に関する研究(1)

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  • 水理模型実験

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抄録

内部波は、(1)冷水渦の出現に見られるように表層海流に影響する。(2)湧昇流として大陸棚に打上げ、上層水と混合して基礎生産力の向上に寄与する。(3)内部波の進行方向は魚道形成や卵稚仔の輸送集積に関わる等、漁場環境に大きく影響を与えることが明らかにされている。また、漁場造成を目的として内部波を利用する研究は、内湾における内部潮汐による湾の海水交流に関する研究、リー波の魚礁効果の説明など若干ある。このことから、内部波の構造、挙動を明らかにし、そのエネルギーを人為的に制御または活性化することで、沿岸海域において生物生産力の高い漁場を造成できると考えられる。日本海では、日本海固有冷水と呼ばれる栄養塩類を豊富に含む深層水がおよそ200m以深に存在し、その上層に暖流である対馬海流が流れる。この2つの水層の境界面に気圧、風、海流、潮汐等の外力で内部波が発生する。この日本海における内部波は、深層水上部界面水深が大陸棚の外縁部に一致するため、内部波の挙動が大陸棚上の生物生産や生物分布に大きく影響を及ぼすことが推察できる。一方、北海道西岸域は、夏期の成層期に極端に貧栄養海域となり、磯焼けをはじめ漁獲減少が著しい。このため深層水の利用が検討され、湧昇流構造物の設置を検討している。すなわち、内部波エネルギーの大きな場所に、湧昇流構造物を設置し、湧昇を引き起こし、深層海水を浅海域に供給することを意図したものである。

identifier:661183

identifier:ZZ00011795

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 37 (1), 19-28, 2000-07

    日本水産工学会

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