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下総牧羊場の系譜(1)

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タイトル別名
  • 牧羊生徒と牧羊場職員たち

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抄録

下総牧羊場は、大久保農政期における勧農政策展開の中で、中心的な役割を果たすべく期待された国家的プロジェクトの一つである。当時下総牧羊場に期待された役割は、大きく分ければ3つである。まず第一には毛織物の輸入防遏であり、当初は千住製絨所との緊密な提携を意図して構想された。しかし、羊の伝染性皮膚病の発生、肺虫症の流行による斃死羊の続出などで原毛供給という点では不振が続き、結果的にはこの第一の役割は果たされることなく失敗に終わった。第二の役割は牧羊経営のモデルファームとしての役割である。しかし、牧羊経営は日本の気候風土に適合せず、やがてその規模は縮小され、次第に牧牛・牧馬に重点を移して畜産経営のモデルファームへと変わり、さらにモデルファーム的な役割よりも種畜場としての機能が重視されるようになっていく。当初期待された役割の変更であり、やがて牧羊場は下総種畜場と改称されることになる。第三の役割は、開墾事業のモデルとしての役割である。ここでの開墾事業とは牛馬と西洋農具を使用しての開墾、すなわち泰西農法による開墾のモデルが目指されていた。当初期待された第一の役割は失敗に終わり、第二の役割も当初の牧羊経営のモデルファームという役割は果たされることがなかったが、この第三の役割については、本文後述のように、牧羊伝習生などを通じて一定の成果を挙げたと言える。

identifier:670101

identifier:ZZ20004775

収録刊行物

  • 農村研究

    農村研究 96 25-35, 2003-03

    東京農業大学農業経済学会

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