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福島第一原子力発電所事故の放射能が野生動物と生態系に与える影響

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抄録

type:資料

2011年3月11日午後14時46分に発生した大地震それにともなった大津波によって引き起こされた福島第一原子力発電所事故は,農地においては主に深さ15cm程度までの表層土に,森林においては表層土や落葉腐植層,常緑樹の樹冠を中心に放射能による汚染を引き起こしている。空間放射線量率の比較的高い地帯は,事故原発の北西方向に約40kmまでの主に阿武隈山地北部に集中して広がり,この地域からは大部分の人々が避難して,ほぼ無人地帯になった。このことで,野生鳥獣をはじめとする生態系に,さまざまな影響が現れてくると予測される。福島県下の事故原発周辺ほか,日本各地で,市民や行政によって,空間や食品の放射線量が測定されており,空間線量率の概略の分布は,文科省発表の全国についての空間線量推定も公表されている。線量を測定した結果の数値は,たくさんある。一方で,人にとっての比較的低線量(例えば毎年5~10ミリシーベルト前後)の長期(例えば10年以上)にわたる被曝,とくに内部被曝の影響についての理解や解釈,あるいはその影響を避けるための対処法については,さまざまな意見や価値観があり,統一された見解はない。一つの例として,起こりうる健康影響についてのリスク評価対象として,国際放射線防護委員会(ICRP)は致死ガン・遺伝性障害・IQ低下のみを対象とし,欧州放射線リスク委員会(ECRR)はその3つに加えて,非致死ガン・乳児死亡・出生率低下・低体重出産・心臓病等も評価対象とする。乱暴な言い方をすると,前者は目に見える人数の個人が死ななければよいという基準にも思われ,後者は集団の適応度の低下をより細かく評価しようとする姿勢が現れている(文献17の表7.4,なお後述の科学についての節を参照のこと)。

identifier:850155

identifier:ZZ00013955

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