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乳歯の萌出を障害した歯牙腫 : 症例と文献的考察

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  • Odibtinas Causing Impaction of Primary Teeth: Case Report and Review of the Literature

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抄録

上顎左側乳中切歯の萌出障害を伴う集合性歯牙腫2例を報告した。症例1は1歳8か月の男児,症例2は1歳2か月の女児で,後者は埋伏乳歯を伴う歯牙腫の報告中最年少であった。Ⅹ線所見では,病変は不透過性が弱く,不明瞭であった。歯牙腫摘出後2例とも埋伏歯は萌出した。病理組織学的所見では,ともに歯冠形成段階にある幼若な歯牙様物が認められ,特に症例1では歯原性上皮の増殖と石灰化を伴ったghost cellが認められた。症例2では埋伏歯の歯冠唇面に小結節があった。次いで本邦内外の乳歯の萌出障害を伴う歯牙腫の報告27症例に自験例2例を加えた計29症例について文献的観察を試みた。その結果,初診時年齢は1歳から10歳までで,平均年齢は4歳であり,性差はなかった。人種的には日本人の報告が多かった。主訴は萌出遅延が多かった。発生部位では上顎前歯部が多く,歯種では上顎乳犬歯が多かった。左右差はみられなかった。X線写真所見では,歯牙腫として典型的な所見を示すものと,不透過性が弱く,診断のつけにくいものがあった。歯牙腫はほとんど全例が外科的に摘出されていた。歯牙腫摘出の際に保存的処置を受けた乳歯の約半数がその後萌出していたが,いずれも患者は5歳以下であった。病理組織診断ではcompound odontomaが24例と多く,complex odontomaは2例で少なかった。ghostcellは4例で報告されていた。埋伏歯の形態異常は本報告の症例2の1例のみであった。

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