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日本の固有の針葉樹クロベの現在の分布及び気候範囲

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抄録

type:論文

クロベは日本固有の重要な針葉樹だが、他のヒノキ科の種と異なり現在の種の分布の情報が不足している。本報告ではクロベの現在の分布を調査し、近年絶滅した集団の数を、公開されている利用可能なオンラインリソースと野外調査の結果を併せて評価した。さらに、Maxentによる種分布モデルを用い、クロベの生息可能域を予測した。クロベは本州北部(北緯40.67°)から四国(北緯33.49°)の温暖な照葉樹林から山岳地域の近くまで日本に広く分布していた。その分布域の中心は日本の中央部で、多雪・少雪の両方の山岳地域を含んでいた。一方、西日本ではクロベは非常に稀で、中国地方に5箇所、四国地方に3箇所の合計8集団しか確認されなかった。これらの中には、種分布モデルでは推測されなかった非常に温暖な地域に存在する集団もあった。こうした集団は、本州中央部の分布の中心から隔離されたレフュージアが長期間持続していたか、もともと西日本の温暖な地域により広く分布していたクロベが数千年に渡る人間活動で消失して残存したものであり、保全上非常に意義のある集団である。20世紀半ばの人為的撹乱により3集団の絶滅が認められるが、全体としてはクロベの集団の推移は安定していた。

identifier:930102

identifier:ZZ00010758

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