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出来事を社会的に読み解く力を育成する歴史授業

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of Middle School History Lessons to Help Students to Understand Historical Events

抄録

本稿では,出来事の理解を中心とした歴史学習における歴史の読解力とは何か,読解力をどの様にし て指導・育成して行けばよいかを明らかにした。事例としたのは単元「レキシントン広場で何が起こっ たのか」である。この単元のオリジナルは米国の社会構築主義に基づく歴史学習単元であり,本研究で はこれを再構成して日本の中・高等学校の歴史学習で発展的な学習として投げ入れ的に利用できるもの にし,追試的な実践を行った。社会構築主義の歴史学習が基礎とする考え方は,端的にいえば「事実は 作られる」というものである。つまり歴史上の出来事は客観的なありのままの事実として存在するので はなく,その出来事に関わった人がどう解釈したか,またその出来事を後に,記述・評価する人がどの 様に解釈したかという主観に影響される。そして様々な人の解釈が批判的に検討されて出来事として理 解される。そのため,資料(史料)から出来事を読み取る読解力がきわめて重要となる。事例単元の基 本目標は,アメリカ独立戦争の先駆けとなった戦闘を事例として,文書(テキスト)を手がかりに出来 事を理解する方法・技能を育成することである。この単元が基礎に置いているのは出来事学習の3つの 原理である。この3つの原理に支えられて読解力は育成される。本稿ではさらに,大学生を対象とした 単元の追試的授業から明らかとなった指導のポイントを示した。

収録刊行物

  • 福井大学教育実践研究

    福井大学教育実践研究 33 41-52, 2009-01-31

    福井大学教育地域科学部附属教育実践総合センター

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詳細情報

  • CRID
    1050845762719264512
  • ISSN
    1342-7261
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10098/1943
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
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