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AN INVESTIGATION OF THE EFFECTS ON LEARNING OF "TRACKING"

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タイトル別名
  • トラック・システムを採用した学習法の効果に関する調査研究

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抄録

type:P(論文)

一般に大学教育では採用されることはないが,英会話学校で広く採用されている"track system"所謂能力別クラス編成による教育が,四年生大学での必修英会話の講座においても効果があるものかどうかを統計的に調査研究しようとすることが本研究の目的である。つまり,「四年生大学での英会話の教育は,mixed ability groupsでの教育より,track systemを採用したクラス編成による教育のほうが有効である。」という仮説を種々の統計的手法を用いて検証しようというのが本稿のテーマである。この仮説を検証するために,1988年度に本学に入学した全学生に実施した英語読解力,構文,発音テストの得点の結果に依り,上位1/3をhigher track,残り2/3と再履修者をlower trackというクラスに分け,前期の初期と後期の期末にそれぞれ聴き取り能力をテストするHAC pre-testとHAC post-testを実施した。次の5種類の統計的手法に依り2回のHAC testの結果を分析した。(1)相関係数(2)スペアマンの順位相関係数(3)対応のある平均差検定(4)分散分析(5)等分散検定これらの統計的手法による分析結果はそれぞれ次の通りであった。(1) r=0.548.無相関検定に依り帰無仮説は棄却され,相関があると判断できた。(2) r_s=0.513.無相関検定に依り帰無仮説は棄却され,相関があると判断できた。(3) 18クラス中13クラスは帰無仮説が棄却され平均差があると判断できたが,6つのhigher track classでは2クラスにおいてだけ帰無仮説が棄却され,平均差があると判断できたにすぎなかった。(4)両HACテストにおいて帰無仮説は棄却され,各クラスの能力差は存在すると判断できた。(5)全18クラス中6クラスは帰無仮説が棄却され等分散でないと判断できた。以上の統計的分析の過程において,クラス分けをする際に採用した読解力を中心としたテストの結果とHAC pre-testの結果を比較するとIV. DISCUSSIONのD. TABLE 3に見られるように約29%のクラス割りふりミスが発見された。このため本研究で提起した仮説が真であることを十分検証するに至らなかった。しかし,III. STATISTICAL ANALYSISのB. TABLE 2に見られるように,1987~88年次の学生に実施したHAC pre-testの分散のほうがHAC post-testの分散より大であったが,1988~89年次におけるその大小は逆転してしまっており,track systemの負の効果も発見された。今後,IV. DISCUSSIONにある4つの反省点を十分議論しつつ,Jerome S. Brunerによるmixed ability groupsに関するideaも概観しながら,track systemの正のみならず,負の効果についても改めて検証研究したい。

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