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塔型牧草乾燥施設による乾草生産

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抄録

圃場での自然乾燥のみで乾草を生産する技術は,気象条件の変動に直接影響されるため安定性を欠き,品質の良くない乾草を生産することにもつながる。そこで,圃場での乾燥を予乾燥とし,仕上げを塔型牧草乾燥施設で常温通風乾燥することにより,自然乾燥のみに頼る乾草生産の欠点を補う技術の確立を目的に,圃場での牧草乾燥の特性と,塔型乾燥施設に大量に詰め込まれた堆積牧草の常温通風乾燥過程の解析を行った。圃場乾燥では,ロータリモーアおよびモーアコンディショナを使用した場合について,積算日射量,牧草収量,初期含水率から,刈取り当日および翌日以降の牧草含水率を推定する回帰式を求め,あわせて夜間の吸湿による含水率上昇についても検討した。また,塔型乾燥施設による乾燥では,乾燥過程の数値モデルを作り,シミュレーション手法により堆積牧草の含水率変化と分布を求め,施設へ牧草を詰め込む前に圃場で予乾燥する際に,目標とすべき含水率について検討し,次の結果をえた。1) ロータリモーアで刈り取り圃場乾燥する場合,刈取り当日の牧草含水率は(7)式で推定でき,翌日以降は(8)式または(9)式で推定できる。2) モーアコンディショナで刈り取って圃場乾燥する場合は,刈取り当日の牧草含水率を(10)式,翌日以降を(11)式または(12)式で推定できる。3) 圃場乾燥が数日継続される場合,夜間の吸湿の結果日没時より上昇する翌朝牧草含水率は(14)式で与えられる。4) 塔型牧草乾燥施設内堆積牧草の常温通風乾燥過程を(15)式から(49)式の関係式でモデル化した。5) 数値モデルを用いたシミュレーション結果と実測値とを比較した結果,モデルは妥当であった。6) シミュレーション結果より,塔型牧草乾燥施設に詰め込む牧草の含水率は50%以下,できれば40%を目標にするのが適切といえる。

identifier:212879

identifier:ZZ00015168

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