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生態系の生産性指標としての環境収容力概念の歴史

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抄録

主な生態学の教科書を通覧して,生態系の生産性の指標としての環境収容力概念の歴史を調べた。今日の生態学の教科書において,環境収容力概念は個体群成長についてのロジステック方程式との関係で定義されている。しかし環境収容力概念を最初にうち立てたErrington(1934)は,ロジステック方程式とは無関係に,主としてかくれ場所の量で決まる野生動物個体群の特徴的な個体数レベルとして定義している。その後,この環境収容力概念はロジステック方程式のパラメータKと結びつけられたが,それまでは上方漸近値と呼ばれた。パラメータKは,時間変動を考えるか考えないかは別として,密度効果を通じて作用する全ての生態系の制約と環境の強制力を包含している。環境収容力概念の共通の理解は,食物やかくれ場所の制約と捕食や採補の影響の下において生態系が支えることのできる個体群量の上限である。ロジステック方程式から離れて,環境収容力という語は,個体群成長への制約としての生態系の生産性一般を表すものとして用いられている。

identifier:520967

identifier:ZZ00013472

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