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放牧地生態系の持続的管理において主要な概念の整理とその応用

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  • モンゴルの放牧地生態系を例として

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抄録

type:資料

放牧地生態学研究の最終目標は、放牧地管理および生物多様性保全の観点から家畜放牧が自然環境とその変容に与える影響を予測することにある。学問としての歴史は長く、放牧に伴う植生変化のパターンおよびプロセスの解明、地域または景観スケールでのそのパターンおよびプロセスの一般化、最終的には放牧地生態系の放牧に伴う植生動態を記述する適切な概念モデルの再評価という形で大きな進歩を遂げてきた。しかし、放牧地生態系を捉える考え方は二極化しており、理論に基づく考え方に厳密にとらわれ過ぎることで、現実の系に即した管理への応用が十分に達成されていないのが現状である。つまり、現在の放牧地生態学はこの問題に包括的に対応した管理論を提供できていない。本稿では、まず放牧地生態学における主要な概念について簡単に整理する。そのうちの一つ、平衡概念は、植生動態は連続的で可逆的な変化に特徴づけられるというものである。一方、非平衡概念は、植生動態は不連続で不可逆的な変化に特徴づけられるというものである。現在の放牧地生態学における知見の放牧地管理への応用は、これらの二つの概念のどちらか一方を基本として得られたもので、互いに乖離した議論が続いている。放牧地生態学におけるこれら二つの重要な概念の強みと弱みを明示し、生態学的閾値の考え方を研究の枠組みの中心に据えることにより、いかにしてこれらの概念を柔軟に取り入れた生態学的管理基準が抽出できるのかということを簡潔に報告する。

identifier:791925

identifier:ZZ00014871

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