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水稲ホールクロップサイレージの調製利用に関する研究

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抄録

水稲の飼料的有効利用を高める技術開発の一環として,極早生種マツマヱを開花,乳熟,糊熟,成熟の4期に収穫してホールクロップサイレージに調製し,収量,成分組成,発酵品質,消化率および栄養価,採食性などの時期的推移,ならびに子実の不消化排泄などを試験調査した。乾物収量は,開花期を100として乳熟期142,糊熟期154,成熟期167と推移し,乳熟期以降の増収は穂部の充実によるものであった。湖熟期における乾物収量は10アール当り873kg,水分59%で子実含量は43%であった。登熟につれてホールクロップの粗蛋白質,WSC,NDFの含量は低減し,でん粉含量および有機物の消化性は向上する傾向が明らかであった。登熟に伴う乾物および子実含量の増加とともに埋蔵密度が高まり,発酵品質もやや向上する傾向にあった。サイレージの消化率およびTDN含量は,乳熟期でいったん低下してから有意に向上する推移にあったが,DCP含量は登熟につれて低下した。糊熟期における乾物中のTDN含量は55%であったがDCPは僅か3%に過ぎず,蛋白源の補給が必要と考えられた。サイレージの採食性は糊熟期を頂点として緩やかに推移し,牛はめん羊ほど明らかな差を示さなかった。子実の不消化排泄は登熟するにつれて多くなり,乾燥して給与するとサイレージよりも多く排泄されるようになることが認められた。TDN収量は登熟につれて増加するが,DCP収量はほぼ横這いで推移した。開花期収穫のTDN収量は,再生部を合せても最低であった。以上の結果から,水稲をホールクロップとして利用する場合の収獲時期は,糊熟初期から糊熟後期にわたる範囲が適当であり,乾燥して給与利用するよりもサイレージに調製して利用する方が合理的であると考えられた。

identifier:822529

identifier:ZZ00014175

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