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日本産海産珪藻の新種稀種(4)

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タイトル別名
  • 新種タラシオシーラ・ビンゲンシス(英文)

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抄録

広島大学向島臨海実験所沖の定点で採集した標本につき,門 洋一氏はThalassiosira sp.とCerataulina sp.として2種の珪藻の写真を示した(KADO,1954)。筆者らはこれらの標本の分与を受けて研究していたが,Cerataulina sp.の方は近年新種とされたBellerochea horologicalis STOSCH (1977)であることがわかった。しかし,Thalassiosira sp.の方は未報告の新種であると思われるので,ここに新名と記述を与えて公表する。本種は直径95~150μmの短円筒形で,蓋殻面の小室は細かく10μmに18くらいである。小室は外側に開口し,内側には篩膜があり,殻頂縁に1輪,殻套下縁近くに1輪の,小室間に突出する有基突起列があり,殻頂面には多くの小室内に突出する有基突起と小室間に在る小粒状突起が散在し,明らかにThalassiosira属の1種である。殻頂縁には,中心に対し145°~170°の角度で2本のやや大きい唇状突起があり,殻頂縁の有基突起列は,その部分で唇状突起の内側へ曲っている。蓋殻中心には,8個くらいの小室がやや厚い小室壁で囲まれて,中心小室群を形成し,これに最も近い1本の有基突起は,殻頂面に散在する他の有基突起より僅かに長い。近年走査型電子顕微鏡を用いてこの属の新種がかなり発見されているが,本種と相似の突起の配列をもったものは他に見当らない。また,本種の分布については,今のところ原産地以外の水域からは全く情報がない。

identifier:240556

identifier:ZZ00020893

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