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京浜工業地帯調査(従業員個人調査),1951

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公開日
2018-08-24

抄録

本調査は,横浜市・川崎市の工業従業員を対象に,労働者の生家の職業,熟練形成,職歴,移動経路,生活困窮・失業時の対処方法などを調査したものである。 わが国では,自作農または半封建的土地制度下の小作農を固定化させ,その低い生活水準の犠牲の上に工業資本の蓄積が政策的に進められた。その結果,農業における階級分化が阻害され,賃金所得によって再生産される賃金労働者階級は成立しなかった。鉱工業部門の賃金労働力は,不断に農業部門の過剰労働力から供給されたが,こうして供給された賃金労働者は,社会的経済的に完全に農村との関係を断ち切られた形態をとることは少なく,種々複雑な関係において農村とつながりをもっていたと考えられる。 以上のような背景のもと,本調査は次の2つの目的で実施された。第1に,京浜工業地帯における労働市場のメカニズムを究明し,この地帯における工業労働力の基盤を明らかにすることである。第2に,そのことによって,産業の発達が生みだしてきた,また将来生みだすであろう社会問題の所在を解明することである。 なお,公開データは,データの復元作業によって整理されたものである。データの復元プロジェクトの責任者は,橋本健二・早稲田大学教授であり,東京大学社会科学研究所図書室書庫内に保存されていた調査票をもとに2011年度から2012年度にデータのディジタル化とコーディング作業が行われた。

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