書誌事項
- タイトル別名
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- Arch style cutting of three Salix species
- ヤナギルイ 3シュ ノ アーチガタ サシキ
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抄録
ヤマヤナギ,ネコヤナギと中国原産のスナヤナギの3種を用い,さし穂を弧形に曲げ,基部だけでなく先端部をも地中にさし込むアーチ型さし木を行った。さし木の期間は3年間であるが,棒状のさし穂主軸から発生する新シュートを毎年秋にすべて刈り取った。こうすると翌年の最大シュート長やシュート乾重は前年より大きくなった。さし木後3年目までに,先端部が抜け出るか,先端部地際付近のさし穂主軸で枯死が起こった。アーチ型さし木は通常のさし木と埋幹を合わせもったものとみられ,枯死はその境界部分で起こった。先端部が抜け出るのは未発根が原因と思われる。先端部地際付近の枯死は時間とともに基部側へ進んだ。以後も刈り取りを繰り返せば,ヤマヤナギとネコヤナギは基部と先端部が生き残り,成長期にはそれぞれの地際から新シュートが多数発生し,両端部で株立ち状となることが予想された。スナヤナギは日本の環境に合わないのか,こうしたアーチ型さし木の特性をあまり示すことなく衰弱していった。
収録刊行物
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- 日本緑化工学会誌
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日本緑化工学会誌 31 (3), 380-384, 2006
日本緑化工学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390282680061992192
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- NII論文ID
- 110004776214
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- NII書誌ID
- AN10130633
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- ISSN
- 18843670
- 09167439
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- NDL書誌ID
- 7864656
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可