書誌事項
- タイトル別名
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- Hepatocellular carcinoma developed 12 years after serologic clearance of HBs antigen
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説明
症例は77歳, 女性. スクリーニングの腹部超音波検査にて肝腫瘍を指摘され, 腹部CT等の精密検査にて肝細胞癌と診断された. 血清学的検査にてHBs抗原陰性・HBs抗体陽性・HBc抗体弱陽性・血中HBV-DNA陰性と, B型肝炎ウイルス(HBV)の既往感染パターンを示していたが, 問診にて肝硬変としての加療歴があり, その後の調査にて過去にHBVによる肝硬変として加療されており, 12年前にHBs抗原が陰性化していたことが判明した. HBVキャリアーがHBs抗原陰性化後12年にて肝細胞癌が発症した症例であり, 問診とその後の調査がなければ非B非C型肝細胞癌と扱われた可能性もある. 肝細胞癌の発癌においてのB型肝炎の関与を考慮する上で興味深い症例と考えられた.
収録刊行物
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- 肝臓
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肝臓 45 (4), 206-210, 2004
一般社団法人 日本肝臓学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204791529344
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- NII論文ID
- 10013300940
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- NII書誌ID
- AN00047770
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- ISSN
- 18813593
- 04514203
- http://id.crossref.org/issn/04514203
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可