高強度コンクリートのRCおよびPC構造への適用と構造設計法に関する研究

研究課題情報

体系的番号
JP09555139
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
09555139
研究種目
基盤研究(B)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 工学 > 土木工学 > 土木材料・力学一般
研究機関
  • 大阪工業大学
研究期間 (年度)
1997 〜 1998
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
9,800,000 円 (直接経費: 9,800,000 円)

研究概要

本研究では,高強度コンクリートを適用するに際して現時点では明確でない各種部材特性を明らかにすること、さらに、高強度コンクリートを用いたRCおよびPC構造の合理的な設計法の確立に向けての基礎資料を得ることを目的として、高強度コンクリートを用いた部材の、(1)曲げ挙動と解析、(2)せん断挙動と解析、(3)疲労挙動、(4)変形・付着挙動の4項目について検討した。得られた主な結果を以下に示す。 1. 圧縮強度fc≒80N/mm^2の高強度コンクリートを用いることにより、PC単純はりおよび連続はりの終局曲げ耐力ならびに終局時のPC鋼材応力を増加させることができ、その効果はアンボンドPCはりで顕著となる。また、高強度コンクリートを用いた場合でも、アンボンドPCはりの変形適合係数を0.20〜0.25とすることにより、終局時までの曲げ耐荷挙動を概ね推定できる。 2. 導入プレストレスレベルの増加とともにせん断ひび割れ発生荷重は増加するが、その増加率にコンクリート強度の影響はほとんど認められない。せん断圧縮破壊時の最大荷重もプレストレスレベルの増加とともに増大するものの、fc=80N/mm^2の高強度コンクリートを用いた場合はfc=40N/mm^2の普通強度コンクリートを用いた場合に比べその増加率が小さくなる。 3. RCはりの水中せん断疲労挙動について、コンクリート負担せん断力は繰返し回数の増加に伴って減少し、その減少率は作用せん断力が大きいほど、また、コンクリート強度が大きいほど大きい。一方、水中でせん断破壊したRCはりの疲労強度はコンクリート強度が大きいぼど大きい。 4. 高強度コンクリートを用いたPRCはりの長期たわみは、土木学会コンクリート標準示方書平成3年版、平成8年版のいずれの算定式を用いても合理的な評価が可能である。 5. 連続繊維シートを用いて高強度コンクリートを横拘束することにより、コンクリートそのものの圧縮しん性ならびに曲げじん性を効果的に改善することができる。

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