障害者への健康医療情報提供のあり方とヘルスリテラシー概念の再検討に関する研究

  • 八巻 知香子
    研究代表者
    国立研究開発法人国立がん研究センター
  • 高山 智子
    研究分担者/共同研究者
    国立研究開発法人国立がん研究センター
  • 関 由起子
    研究分担者/共同研究者
    埼玉大学
  • 田村 俊作
    研究分担者/共同研究者
    慶應義塾大学
  • 三輪 眞木子
    研究分担者/共同研究者
    放送大学
  • 北山 裕子
    研究分担者/共同研究者
    国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究課題情報

体系的番号
JP17H02618
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
17H02618
研究種目
基盤研究(B)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 人文社会系 > 社会科学 > 社会学 > 社会福祉学
研究機関
  • 国立研究開発法人国立がん研究センター
研究期間 (年度)
2017-04-01 〜 2021-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
15,860,000 円 (直接経費: 12,200,000 円 間接経費: 3,660,000 円)

研究概要

視覚障害、聴覚障害、知的障害等により一般に流通している資料では情報が十分に入手できない人たちにも、提供可能な医療情報の資料は作成可能であること、しかしながら、既に作成されている資料はごくわずかであり、特に聴覚障害や知的障害のある方への資料作成方法については手法も未確立であること、現状では人手をかけた作成が必要となるため、作成できる人材育成から始める必要があることが示唆された。 また、こうした資料の作成には、伝達する医療情報の専門職と障害者のニーズを知る福祉の専門職の協働が不可欠であり、現存する国内機関が単独で作成することは難しく、機関同士の継続的な連携枠組みが必要であることが明らかになった。

本研究で蓄積した情報媒体作成の試行とそれへの評価、また、国内の情報提供の現状は、障害のある人個人のヘルス・リテラシーの高低に注目して評価を行う以前の課題が示されたといえる。アクセシブルな形態で情報を提供できる環境それ自体に注目した概念、社会環境を評価する発想、社会環境を改善するための方策とそれを測定する指標への着眼をもった研究が必要であることが示唆された。 本研究の実践的取り組みのうち、特に音声版作成の迅速化については実用化され、第3期がん対策推進基本計画の中間評価において「取り組みが進んでいる」と評価されることに貢献した。

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