統合観測システムで解き明かす乱流プラズマの構造形成原理と機能発現機構
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17H06089
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17H06089
- 研究種目
- 特別推進研究
- 配分区分
-
- 補助金
- 審査区分/研究分野
-
- 理工系
- 数物系科学
- 研究機関
-
- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-25 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 583,180,000 円 (直接経費: 448,600,000 円 間接経費: 134,580,000 円)
研究概要
変容する自然の理解および核融合炉実現のための磁場閉じ込めプラズマの学術体系化を目指した乱流プラズマの統合大域精密観測装置PLATOが完成し運転を開始している。その建設過程において装置電源としての誘導型フライホイールほか1000チャンネルを超えるトモグラフィーデータ記録装置などの経済的技術も生まれている。PLATOプロジェクトを支援する研究としての直線プラズマ装置PANTAにおいては準3次元トモグラフィーが完成しそのための画像解析法(Fourier-Rectangular級数展開法など)も開発された。理論シミュレーショ研究では、広く乱流プラズマに関連した成果が多数上がっている。
プラズマは自然界や実験室至る所に存在する。そのプラズマの構造やダイナミクスを決定しているのが乱流である。特に、核融合研究分野では乱流は磁場閉じ込めプラズマの性能を決めるものとして半世紀以上にわたって国際的に研究されてきた。その結果、プラズマ乱流の新しい見方が生まれている。乱流プラズマ中では「生成消滅する様々なスケールの揺らぎが結合しプラズマの特性を決める」という見方である。このプラダイムに基づく本研究が与える乱流プラズマの構造形成と機能発現に関する研究成果は、自然に創起する変化の理解および経済的核融合炉の実現に学術的側面から貢献する。