デザインにおける「パクリ」の発生要因とその抑止:「パクリ」と模倣・剽窃の差異
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- 藤本 貴之
- 研究代表者
- 東洋大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17K00730 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 17K00730
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 総合系 > 複合領域 > デザイン学 > デザイン学
- 研究機関
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- 東洋大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-01 〜 2020-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 3,510,000 円 (直接経費: 2,700,000 円 間接経費: 810,000 円)
研究概要
盗作や剽窃などを総称した「パクリ」と呼ばれる現象・行為は、一般に広く知られている言葉である。しかしながら、その学術的な研究はほとんどなされていない。本研究は我が国のパクリ研究の鏑矢であり、その新規性は高い。研究成果は著書、論文、国際学会と幅広く出すことができた。特に、単行本「パクリの技法」はパクリの問題を学際的に研究した我が国の初の学術書である。また、パクリ問題は多様な分野、多様なアプローチが求められるため、関連する多くの英文論文を国際学会で公表した。
生活・社会の至る所にデザイン活動が不可欠である。インターネット時代、SNS時代と呼ばれる今日、それは言い換えれば、生活・社会の至る所にパクリ問題が潜んでいるといっても過言ではない。デザイン活動のデジタル化とインターネットの発展により、関連コンテンツへの検索や参照・利用が容易になった今日、私たちは誰もがパクリの加害者にも、被害者にもなりうる。本研究はそんな「パクリ」の実態を解明し、その発生要因と抑止方法について実証的に研究を行なった。また我が国に「パクリ研究」という新しい学術分野を切り開いた意義も大きい。