規制緩和と貿易自由化の相互作用がマクロ経済に与える定量的インパクト
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- 村尾 徹士
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17K13732
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17K13732
- 研究種目
- 若手研究(B)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 社会科学 > 経済学 > 経済政策
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-01 〜 2023-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,160,000 円 (直接経費: 3,200,000 円 間接経費: 960,000 円)
研究概要
研究1について:グローバル化の度合いと賃金決定メカニズムの2点について異なる国々が大規模なマクロ経済ショックに直面した場合の経済格差の時間発展をシミュレートすることで,「経済格差の国ごとの動向の違いがなぜ生じるか」を解明する.研究2について:「公衆衛生インフラストックの蓄積水準」と「経済集積/グローバル化の程度」のタプルを厚生評価するためのフレームワークを構築し,経済集積とグローバル化が現状の公衆衛生インフラストックの蓄積水準から見て過大となってはいないか(もしくは現状の経済活動の集積とグローバル化の程度からみて公衆衛生インフラストックの蓄積水準が過少となってはいないか)を定量的に判断する.
研究1について:賃金決定メカニズムは国ごとに大きく異なること,およびマクロ経済調整のスピードはその経済において支配的な賃金決定メカニズムに依存して異なることの2点から,グローバル化に加えて賃金決定メカニズムを考慮に入れることによって「大規模ショックに対する経済格差の動向が国ごとになぜ違うか」が理解可能となる.研究2について:「経済活動の集積/グローバル化の恩恵を十分に享受するには公衆衛生に資する物理インフラや知識資本への投資も平時からバランスよく行っておく必要がある」という観点から現実経済を評価するためのフレームワークを開発することは,政策ツールの拡充という点で一定の意義を有すると考える.