強い磁場を持つ分子雲コア中での星形成過程
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- 町田 正博
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17KK0096
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17KK0096
- 研究種目
- 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 理工系 > 数物系科学 > 天文学 > 天文学
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2018 〜 2021
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,810,000 円 (直接経費: 3,700,000 円 間接経費: 1,110,000 円)
研究概要
観測から星形成の母体となる分子雲コアは強い磁場を持つことが分かっている。これまでの研究では、重力エネルギーが磁気エネルギーを卓越している場合の分子雲コアの進化について研究が行われてきた。しかし、磁気エネルギーが重力エネルギーを卓越している分子雲コアも観測で見つかっている。この研究では、初期に磁場によって支えられている分子雲コア中での星形成過程を調べた。磁場は両極性拡散によって分子雲コアから抜ける。その後、ガスの自己重力により収縮し星が誕生する。しかし、星形成前に磁気制動によって分子雲コアの角運動量の大分部が抜けているため磁場が卓越したガス雲中での星形成過程は通常とは大きく異なることが分かった。
多くの観測から重力的に不安定な分子雲コア中で星が出来ることが分かっている。分子雲コアの磁場強度を測定した観測から多くの分子雲コアはローレンツ力が自己重力を卓越するほど強くないことが示されている。一方、ローレンツ力によって即座の自己重力収縮が妨げられる分子雲コアも少数ながら存在する。この研究では強磁場環境下での星形成過程を調べた。その結果、磁場が強い場合は通常の星形成過程と異なり、早期段階で星周円盤が形成されないことが分かった。この結果は系外惑星系の多様性を説明することが可能である。そのため、太陽系や我々の住む地球がどの程度普遍的であるのかを理解する手がかりとなる。