子どもの認知プロセスー環境要因を考慮した親・保育者・一般成人の比較
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K02461
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K02461
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分09030:子ども学および保育学関連
- 研究機関
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- 上智大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2024-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,420,000 円 (直接経費: 3,400,000 円 間接経費: 1,020,000 円)
研究概要
社会の中での子育てを促進することを目指し、以下の3つの研究を行った。(1)乳幼児顔に対する評定を母親と大学生で比較した結果、両者では乳幼児の顔の認知が異なることが示唆された。(2)親でもある保育士へ保育と子育ての相違についてインタビューを行った結果、共通点として子どもに対するポジティブ感情などが、相違点として対象が集団であるか否かなどが見いだされた。(3)3-5歳児を育てる母親と父親において、ソーシャルサポートが親の心理的状態、養育行動を介して、あるいは直接、子どもの発達に影響を与えるのかをオンライン調査データにて検討したところ、母親と父親では要因感の関連の仕方が異なることが示唆された。
本研究の結果から、親と大学生で乳幼児の顔の認知の仕方が異なること、子どもと積極的にかかわる仕事である保育者であっても、子育てと保育は同じではないこと、養育におけるソーシャルサポートの影響の在り方は、母親と父親で異なることが示された。どのような人が、どのような齢の子どもに、どのようにかかわりうるのか、またその影響の在り方に関する情報を提供することができ、これらの情報は、社会の中での子育てを促進するためのシステム構築のヒントとなると考えられる。