社会規範と市場規範の境界に関する研究: 経済実験によるアプローチ
研究課題情報
- 体系的番号
- JP25380234 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 25380234
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 社会科学 > 経済学 > 理論経済学
- 研究機関
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- 広島市立大学
- 研究期間 (年度)
- 2013-04-01 〜 2017-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 3,770,000 円 (直接経費: 2,900,000 円 間接経費: 870,000 円)
研究概要
本研究では、経済実験によって社会規範および市場規範の性質を分析した。まず、労働と社会規範・市場規範の関係は、労働や作業の性質、すなわちその作業を行うこと自体が興味深いか否か、によって異なることが分かった。また、人々の参照点依存的な選好が規範的な行動やリスク選好に与える影響を、信頼ゲーム実験によって分析した。この実験の結果、以下のことが分かった。1.男性はゲイン・フレーム(gain frame)でもロス・フレーム(loss frame)でもリスク愛好的である。2.女性は常に男性よりリスク回避的であるわけではない。3. 女性は獲得フレームにいるときに利他的な選好を示す。