葬制から見た古代エジプト文明の変化とその社会的背景に関する学際的研究
研究課題情報
- 体系的番号
- JP26257010
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 26257010
- 研究種目
- 基盤研究(A)
- 配分区分
-
- 補助金
- 審査区分/研究分野
-
- 人文社会系 > 人文学 > 史学 > 考古学
- 研究機関
-
- 東日本国際大学
- 研究期間 (年度)
- 2014-04-01 〜 2019-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 42,770,000 円 (直接経費: 32,900,000 円 間接経費: 9,870,000 円)
研究概要
古代エジプトの中王国時代と新王国時代は文化、社会の多くの面で変化が見られる。本研究はその変化について、墓から発見された資料の学際的な分析によってその特質を評価し、変化の背景を探った。その結果、王を介さず直接個人が神と交流できる信仰の形態がこれまで考えられていた以上に浸透しており、人々の宗教観の変化が原因となって古代エジプト社会に大きな変革をもたらした可能性が提示された。個人の信仰に関する議論は古くから行われてきたが、埋葬に関する資料から具体的に検討することができた意義は大きいと考えられる。
本研究成果の学術的意義は、紀元前2千年紀のエジプトに起こった変化について、図像・文字資料だけでなく墓から出土した物的証拠から検討を行い、人々の宗教観の変化が大きな役割を果たしていた可能性を示すことができた点である。ここで焦点が当てられたのは個人と神との直接的な結びつきであり、過去の研究ではこの延長線上に西欧の福音主義を見出していた。西欧の宗教革命が示すように宗教は社会変化の大きな原動力となるものであり、現代的な信仰形態の萌芽の様相を、考古学的資料から描き出した本研究の社会的意義は大きいと言える。