空間認知における俯瞰視点と自己視点:空間情報の学習と想起
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- 杉本 匡史
- 研究代表者
- 京都大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP12J05376 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 12J05376
- 研究種目
- 特別研究員奨励費
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 総合領域 > 情報学 > 認知科学
- 研究機関
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- 京都大学
- 研究期間 (年度)
- 2012-04-01 〜 2015-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 2,700,000 円 (直接経費: 2,700,000 円)
研究概要
地図やナビゲーションシステムといった様々な移動補助手段が存在するが,正しく移動するためには自らの空間表象(空間の記憶)とそれらを対応付けなくてはならない。空間表象研究の1つが空間メンタルモデル(Taylor & Tversky, 1992)である。そこでは空間表象の表現形式としてサーベイパースペクティブとルートパースペクティブの2つが定義できる。サーベイパースペクティブでは「AはBの南にある」の様に鳥瞰的な視点から東西南北を使って位置情報が表現される。それに対してルートパースペクティブでは「Bを後ろにして立つとAが前に見える」の様に自分の目線の位置から前後左右を使って表現される。本年度は以下の研究を行った。 (1)学習時と想起時でランドマークの登場順を操作することで,2つのパースペクティブによって構築された空間表象の性質について,順序性という観点から検討した。結果,ルートパースペクティブによって構築された空間表象が順序性を持つことを明らかにした。(2)地図上の経路がどのように評定され,用いられるのかということを明らかにする研究を行った。その結果,同程度の理解しやすさの経路記述は同程度の長さの経路到達を促し,経路記述の分かりやすさは,経路全体の内,到達できた部分の割合ではなく,絶対量に基づいて評定されることが示された。 今後の見通しとしては,以下の2点を考えている。(A)これまでの言語を用いた空間認知だけではなく,様々な学習メディアを用いた空間認知についても応用を行うことが必要である。(B)これまでの研究の多くが単一の言語で行われており,言語差や文化差が空間認知に与える影響について検討した研究は限られている。日本語と英語での空間表現や日米間での思考様式の差を比較することで,言語と空間認知の関連や,空間認知の特性を明らかにすることができると考えられる。 <br>
26年度が最終年度であるため、記入しない。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040000782425869184
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN